2999年8月31日土曜日

安全保障関連法案に反対する自治体保育労働者のアピール

 私たちが生活を共にし、遊んでいる乳幼児期の子どもたち、これから同じように生きることになる子どもたちが、戦争の危険にさらされる可能性のある「安全保障関連法案」に、強く反対し、即時廃案を求めます。

 沖縄与那国島の1年生・安里有生君(当時)は、2013年の沖縄県全戦没者追悼式において、「へいわってすてきだね」という自作の詩を読み上げました。「これからも、ずっとへいわがつづくように、ぼくも、ぼくのできることはがんばるよ。」などの言葉は、その後、全国に広がり、多くの人々の心を打ちました。
私たち自治体保育労働者(公立保育所に働く職員)には、日本国憲法を遵守し、地域住民の奉仕者として、乳幼児期の子どもたちのいのちとくらしを守る責任があります。それは、子どもたちの「今のしあわせ」を保障し、子どもたちが希望を持てる未来を切り開いていくことでもあります。
私たちは、「SEALDs」(自由と民主主義のための学生緊急行動)の「犠牲者が出てからでは遅い。私たちの行動を安倍首相に見せつけましょう。私たちは止められる」などの言葉に共感します。
私たちは、「だれの子どももころさせない」を合言葉に立ち上がった「安保関連法案に反対するママの会」の活動に共感します。
私たちは、「安全保障関連法案」に反対するすべての人々の思いに共感します。

私たち自治体保育労働者は、「だれの子どももころさせない」「私たちが育てた子どもを決して戦場に送らない」という強い決意を持っています。
私たちが子どもたちに伝えたいこと、それは、民主主義であり、立憲主義であり、憲法にある、平和主義であり基本的人権の尊重です。だからこそ、それらを踏みにじる「安全保障関連法案」の強行は断じて認められません。
195155日に制定された児童憲章には、次のように記されています。

われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。

「安全保障関連法案」は、ここに掲げられた子どもの権利、平和な未来を脅かすものです。
先にあげた安里有生くんは言います。「ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。このへいわが、ずっとつづいてほしい。みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。」この言葉は、すべての子どもの声でもあります。今の子どもたちが、これから生まれる子どもたちが、「へいわなときにうまれてよかったよ。」と言える日本を守りましょう。
2015年9月1日  
「安全保障関連法案」に反対する自治体保育労働者の会

呼びかけ人
高橋光幸(東京) 中村美樹(大坂) 岡本由美(高知) 駒井郁代(埼玉)
武藤貴子(愛知) 平松康子(岡山) 林 勇太(茨城) 遠藤朋子(東京)
政村直子(神奈川) 石塚順子(静岡) 伊藤万利子(京都) 鳥居純子(長崎)


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